CD-Rに含まれるファイル名をすべてラベル面に記述しておくと後々便利だが、1つずつ書いていくとなると手間がかかるもの。こうした作業を自動化するにはどうしたらいいだろうか。
業務データをCD-Rなどにバックアップする際、ラベルにはおおまかにしか記入していない場合が多いのではないだろうか。例えば「2006年10月アイティメディア経理データ」といった概要だけで、収録している全ファイル名をラベル面に記入しているケースはあまり見たことがない。
できることなら「出納帳.xls」「売上履歴.xls」といった個別のファイル名までCD-Rのレーベル面に書き記しておいたほうが、後々探し出しやすい。とはいっても、本来の業務の合間に、そういった細かいところまで手をかけるのはなかなか面倒だ。
こうした場合に便利なのが、CD/DVDのラベル印字に特化したカシオのディスクタイトルプリンタ「CW-E60」(7月18日の記事参照)だ。添付のユーティリティソフトを用いれば、CD/DVDもしくはハードディスク内に含まれるファイル名を一覧として抽出できる。抽出したデータは、オプティカルディスクのラベル面にダイレクトに印字できるほか、別紙に改めてプリントすることも可能だ。わざわざ手書きで内容を書き写す必要もなければ、PCに向かって文字を入力する必要もない。
例えば、何か重要なファイルが収められていることは分かっているものの、ラベル面には内容が一切書かれていない未整理CD-Rが職場に大量にあるとする。この場合、本製品のユーティリティを使ってCD-Rに収録されているファイル名をリスト化し、それを直接ラベルに印字することで、短時間で大量の未整理CD/DVDを整理できる。エクスプローラすら開かずに収録ファイル名を自動的にリスト化できるので、すこぶる楽チンだ。
指定フォルダ下のファイル一覧をCSV形式またはテキスト形式で出力してくれるオンラインソフトはよく見かけるが、そうしたデータをラベル印字や帳票化と結び付けてしまうという発想は面白い。CD-Rに直接印字する方式なので、ラベルシールを貼り付ける場合に比べて耐久性も高い。実売価格も1万円を切るなど手頃だ。
余談だが、本製品はiTunesライブラリやWindows Media Playerのプレイリストを読み込み、特定の項目だけをラベル印字する機能も備えている。こうした個人の音楽ファイルをCD/DVDにバックアップしている場合にも便利な製品だ。
製品名 | CW-E60 |
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URL | http://casio.jp/d-stationery/cd_r/cw_e60/ |
実売価格 | 6980円 |
発売元 | カシオ計算機 |
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