米Yahoo! Messengerと国内Windows Live Messengerはチャットできるのか

複数のIM(インスタントメッセンジャー)を利用しているユーザーは少なくない。かくいう筆者もその1人だ。多様な連絡先とコンタクトするためにはいたしかたないにせよ、かわるがわるIMを交代するのはわずらわしい――。そんな時、米Yahoo! MessengerとWindows Live Messengerの相互接続開始のニュースが飛び込んできた。

» 2006年09月28日 20時44分 公開
[鷹木創,ITmedia]

 「Yahoo!メッセンジャー」「Windows Live Messenger」「AOLインスタント・メッセンジャー」「Google Talk」「Skype」――。会社の同僚や仕事の関係者から、近しい友人や知人、肉親まで複数のインスタントメッセンジャー(IM)で連絡を取るようになって数年がたつ。

 いたしかたないとはわかっていても、Yahoo!メッセンジャー、Windows Live Messenger、AOLインスタント・メッセンジャーなどとめまぐるしくメッセンジャーを入れ替えるのはわずらわしい。meeboなどのIMを統合するサービス(7月27日の記事参照)もあるが、新しいソフトやサービスを利用するのも面倒くさい――。どうにかならないものかと日ごろ思っていたところ、米Yahoo! MessengerとWindows Live Messengerの相互接続開始のニュースが飛び込んできた(9月28日の記事参照)ので、さっそく試してみた。

 そもそも米Yahoo! Messengerは、Yahoo! JAPANが提供する「Yahoo!メッセンジャー」とはバージョンも異なるし、別途インストールが必要だ。また、Yahoo! JAPAN IDでは利用できない。米Yahoo!のIDを別途取得する必要がある。

 ということで米Yahoo! Messengerをインストールし、IDも取得したが――。結論から言えば、Yahoo! Messengerから国内のWindows Live Messengerへのチャットはできなかった。正確にいえば、Windows Live MessengerからもYahoo! Messengerからもお互いのアカウントをコンタクトリストに追加するまでは可能だったが、相互接続できずチャットできなかったのだ。

コンタクトリストには入るが、相手には招待時に表示されるはずのダイアログが表示されなかった

 マイクロソフトよれば、「ワールドワイドで展開したかったが、日本国内は米国のYahoo! Messengerとは異なるYahoo! JAPANのメッセンジャーを使用しているため、相互接続を同時には実施できなかった」という。また、現時点で「利用できるかもしれない」との誤解を防ぐために、米Yahoo! Messengerから国内のWindows Live Messengerに対しても通信を遮断している。

 一方、Yahoo! JAPANでも「米Yahoo!とはIDも異なるし、IMのバージョンも古いものを使っている」と認める。ただし「そのことがネットワークの相互接続の障害とはならない」とも述べた。その上で、マイクロソフトと米Yahoo!との3社間で相互接続を開始する時期を探るという。

 今回のチャレンジは成功しなかったが、Windows Live MessengerとYahoo!メッセンジャーのネットワークが相互接続されれば、ユーザーにとってのメリットは大きい。マイクロソフトとYahoo! JAPANでは、「前向きに取り組む」としているので今後に期待したい。

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