電話を切った後に通話を最大45分間録音できるコードレスFAX

オレオレ詐欺の被害は2006年上半期の都内だけでも862件に上る。電話を悪用した犯罪被害を防止するには、通話を録音することが効果的だ――。NECでは電話を切った後でも通話を録音できるコードレスFAXを発売する。

» 2006年09月19日 20時36分 公開
[鷹木創,ITmedia]

 「あー、もしもし、オレオレ、オレだけど」――。突然の電話で肉親を騙るいわゆる「オレオレ詐欺」は、2006年上半期(1月〜6月)に都内だけでも862件の被害があったという(警視庁発表)。

 電話を悪用した犯罪被害を防止するために良い方法はないものか。通話を録音するのはよい手だが、突然の電話に動揺した状況ではそもそも判断力も鈍るし、とっさに録音することを求めるのは難しい。もし、通話した後に録音できれば、落ち着いて聞きなおすことで電話を使った犯罪被害を防止できるはずだ。

 そんな「さかのぼり録音」機能を搭載したのが、NECとNECアクセステクニカが10月13日に発売するデジタルコードレスFAX「スピークス」シリーズの新製品だ。

「さかのぼり録音」機能を搭載したデジタルコードレスFAX「スピークス」シリーズ「SP-DA320(S)」

 「さかのぼり録音」機能は、通話中または通話終了後に専用ボタンを押すと、通話開始から最長約45分間の録音ができるというもの。オレオレ詐欺や悪徳商法など、突然の不審電話にも対処できるほか、電話番号や待ち合わせ場所のメモにも利用することが可能だ。NECによれば、通話が終了した後で録音できる機能は業界初だという。

 このほか、FAXの受信が少ない時は記録紙カセットを装着せず使用できるコンパクトな「カセットレス受信」、多い時には記録紙カセットを装着して受信と同時に印刷できる「カセット受信」の2つの受信スタイルを選択できる「スマート受信スタイル」を採用した。

 なお、発売するのは、SP-DA320(S)、SP-DA320W(S)、SP-DA220(K)、SP-DA220W(K)、SP-DA120(S)、SP-DA120W(S)の6機種で、そのうち、さかのぼり録音機能を搭載しているのはSP-DA320(S)/320W(S)/220(K)/220W(K)の4機種。希望小売価格はオープンプライスとなっている。

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