「男おやつ」が常識に

ビジネスマンが勤務中におやつを食べる「男おやつ」が常識に――江崎グリコは「『男おやつ』は日常的な職場風景になっている」としながらも、年齢が上がるほど「職場で食べるのはみっともない」と考えている傾向も見えた。

» 2006年09月08日 18時54分 公開
[ITmedia]

 ビジネスマンが勤務中におやつを食べる「男おやつ」が常識に――江崎グリコは9月8日、首都圏で働く男性1000人を対象にした、おやつに関する調査結果を発表した。約9割がおやつを食べると答えており、同社は「『男おやつ』は日常的な職場風景になっている」としながらも、年齢が上がるほど「職場で食べるのはみっともない」と考えている傾向もあるという。

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 勤務時間中におやつを食べるビジネスマンは89.4%。若い世代ほどよく食べていた。食べる頻度は「週2〜3回」が最多で36.5%、2位が「週に4回以上」(28.7%)、3位が「週に1回」(18.2%)だった。

 食べる理由は「気分転換をしたいから」がトップで60.0%。次いで「空腹がまぎれる・満たされたいから」が59.7%だった。「主に同僚の女性などがくれるから」と答えた人は、20〜30代は10%台後半だが、40〜50代は20%台後半。同社は「高年齢層は、自分で買って食べるのが恥ずかしいという心理があるのかもしれない」と分析している。

 社内で食べるおやつを種類別に見ると、1位がチョコレート(62.2%)、2位がせんべい(49.1%)、3位がクッキー・ビスケット(46.4%)。せんべいは年齢が上がるほど食べる人が増え、20代では33.2%だが50代では59.8%と、20ポイント以上上回っている。

 お菓子の種類別に食べる目的を聞いたところ、「気分転換」が最も多く上がったのはガム(64.8%)、「疲れを取りたいから」はチョコレート(32.0%)、「空腹がまぎれる」は菓子パン類(87.5%)だった。

 食べる時間帯では、チョコレートは58.3%が午後と回答。ガムやタブレットはいつでも食べると答えた人が約半数だった。スナック菓子や菓子パン類は、残業時間中に食べる人が多かった。

 おやつを買う場所は、コンビニが1位(72.5%)。購入時間帯は「昼休み」(39.4%)、「通勤途中」(33.2%)の順だった。

 おやつの保管場所で最も多かったのが「机の引き出しの中」(64.0%)、2位は「机の上」(22.9%)。机の上に保管する人は若い世代ほど多く、20代で30.5%、50代で12.6%。「高年齢層の男性は、机の上にお菓子を置いておくことが気恥ずかしいと感じるのかもしれない」と同社は分析している。

 仕事でストレスを感じることがある、と答えた人は97.9%とほとんど全員。ストレスが軽減できると期待して食べているおやつは1位がチョコレート、2位がガム、3位がアイスクリーム・氷菓だった。

 どんなおやつなら購入したいかたずねた結果の1位は「ストレスが軽減できるおやつ」(55.2%)。2位は「目覚まし効果がある」(44.0%)、3位は「カロリーが低い」(38.7%)だった。

「職場でおやつ、みっともない」 50代は13.6%

 勤務中におやつを食べる男性について聞いたところ、9割が「気にならない」と回答。ただ、年代が上がるごとに「みっともないと思う」と答えた人の割合が上がり、50代は13.6%と、20代の倍以上にのぼった。

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 同じ質問をオフィスで働く女性200人にしたところ、9割が肯定的だった。男性が食べていてかわいらしいと感じるおやつはチョコレート(31.5%)、ビジネスマンにふさわしいおやつはタブレット(26.0%)、仕事ができそうなおやつは栄養補助食品(14.0%)だった。

 食べているとみっともないと思う、と答えた割合が高かったのは、スナック菓子(44.5%)、アイスクリーム・氷菓(44.5%)、ケーキ・シュークリームなど(39.5%)、プリン・ゼリー・ヨーグルト(37.5%)などだった。同社は「手が汚れたり、スプーンなどを使ってしっかり食べるおやつはオフィスでは敬遠されているようだ」と分析している。

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