ファイルの作成者名やタイムスタンプを自在に変更する3分LifeHacking

得意先にファイルを送付する際、ファイルのタイムスタンプや作成者名などがそのままでは格好がよろしくない。書き換えソフトを利用して、ファイルのプロパティのメンテナンスを行っておこう。

» 2006年09月07日 18時55分 公開
[kizuki,ITmedia]

 かつてはプリントして渡すか、もしくはFAXで得意先に送っていた製品資料や提案書といった書類も、いまやメールに添付して手軽に送れるようになった。便利になったのはよいことだが、ファイルをそのまま送付する関係で、これまでなかったいくつかの心配をしなくてはいけなくなったのも事実だ。

 1つはファイルのプロパティ。得意先に送ったOfficeファイルの「作成者」欄に、前任者や同僚の名前、協力会社名など、自分とは無関係な社員名や組織名が入っているのは、あまり格好のよいものではない。もっと極端な例では、市販のテンプレート集から作成したことを示す文字列がそのまま残っていたりして、恥ずかしい思いをすることもある。

 もう1つは、ファイルのタイムスタンプだ。得意先からの要望で送った提案書が、実際には社内の営業マンが共通で使っているフォーマットで、タイムスタンプが何カ月も前だったりすると、得意先の担当者もいい気はしないだろう。また、CD-ROMなどでデータを配布する場合など、生のままの最終更新時間が残っていたり、複数のファイルのタイムスタンプがバラバラなのは、見た目もよろしくない。

 このような場合に便利なのが、タイムスタンプや属性をまとめて書き換えてくれるツールだ。ネットで検索すると様々なソフトが見つかるが、今回はその中から2つのツールを紹介しよう。

 1つは「Attributer」。一般的なタイムスタンプ書き換えツールの多くは、ファイルのドラッグ&ドロップで起動する仕様になっているが、本製品はシェルエクステンション型なのが特徴だ。本ソフトを導入すると、ファイルやフォルダのプロパティに「アトリビュート」というタブが追加され、そこでタイムスタンプの書き換えが行えるようになる。下層のファイル・フォルダのタイムスタンプもまとめて書き換えができるので、多数のファイルのタイムスタンプをフォルダごと統一できる。前述の配布用CD-ROMのタイムスタンプ統一などに便利だ。

「Attributer」を導入すると、ファイル/フォルダのプロパティに「アトリビュート」というタブが出現し、タイムスタンプなどの書き換えが可能になる。
蛇足になるがアトリビュートとは「属性」の意だ

 もう1つは「納入助」。ドラッグ&ドロップタイプのタイムスタンプ書き換えツールだが、本製品の特徴はMS Officeファイルのプロパティ書き換えに対応していることだ。作成者はもちろんのこと、会社名やカテゴリ、前回保存者といった情報まで一括変更できるので、例えば前任者から引き継いだ資料の作成者名をまとめて変更したい場合などに重宝する。

 Officeファイルの場合、PDFに変換して送ればプロパティ欄は見られなくて済むが、どうしてもMS Officeファイルの原本を送らなくてはいけない場合も稀にある。そんな場合は、このソフトでプロパティを修正してから送るとよいだろう。

「納入助」の画面。タイムスタンプはもちろん、Officeファイルのプロパティの書き換えが可能。上図のように、何らかの理由で文字化けしてしまった項目の一括修正にも便利だ
本日のレシピ(その1)
ソフト名 Attributer
URL http://www.vector.co.jp/soft/win95/util/se158608.html
動作OS Windows XP/Me/2000/98/NT
種別 オンラインソフト
利用料 無料
作者 わた氏

本日のレシピ(その2)
ソフト名 納入助
URL http://www.vector.co.jp/soft/dl/win95/util/se233359.html
動作OS Windows XP/Me/2000/98
種別 オンラインソフト
利用料 無料
作者 susi氏

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