RSSリーダー対決! エキサイト対ライブドア

8月30日にエキサイトがが発表したRSSリーダー「エキサイトリーダー」は、Ajaxを駆使し、キーボードショートカットやスクラップなどができる多機能なものだ。同じく多機能と使いやすさで有名なライブドアのRSSリーダー「livedoor Reader」との使い勝手を比較してみたい。

» 2006年09月01日 15時27分 公開
[吉田有子,ITmedia]

 8月30日、ポータルサイトのエキサイトがRSSリーダー「エキサイトリーダー」を発表した。Ajaxを駆使し、キーボードショートカットやスクラップなどができる多機能なものだ。機能のなかには、これまでネットに熟練したユーザーから特に高い評価を受けてきたライブドアのRSSリーダー、「livedoor Reader」の機能に類似するものもある。そこで、これら2つのRSSリーダーの使い勝手を比較してみたい。

それぞれに特徴的な機能

エキサイトリーダーへのログイン画面。Firefoxからの場合、IDなどのテキストボックスにフォーカスが移っているかどうか不安になるのだが、ちゃんと入力できる

 まず、両者の特徴的な機能を見てみよう。エキサイトリーダーに登録すると、エキサイトの各種コンテンツのRSSがあらかじめ登録されている。また、RSSを読んでいくと、「マイRSS」フォルダの下に「最近閲覧したRSS」が表示されるのが特徴だ。先ほど読んだRSSを再読したくなった時に便利だ。


「最近閲覧したRSS」は20件まで表示される
左側のメニューを消して全画面表示にもできる。小さな画面で読みたいときに便利だ

 一方のlivedoor Readerは、最近は、「おすすめフィード」というサービスも開始し、アルファブロガーと呼ばれる有名ブロガーのフィード集や、「livedoor Reader担当者のおすすめパック」など、一括で登録できるRSS集を提供している。

 キーボードショートカットの種類はライブドアの方が豊富だ。多すぎて覚えるのが大変だが、ブラウザのポップアップを使って表示したままにすることができる。もちろん、エキサイトにも記事を読み進めるのに必要なショートカットは揃っている。


livedoor Readerのショートカット一覧。全部を頭に入れて使いこなす人もいるのだろうか
エキサイトリーダーのショートカット一覧

エキサイト「スクラップ」対ライブドア「ピン機能」

 一見同じように見えるエキサイトのスクラップとライブドアのピン機能だが、想定される使い方には違いがある。エキサイトでは、「スクラップボックス」内に記事をためておいて、あとから何度でも読み返せるように作られている。一方ライブドアは、ピンを立てた記事を開くまでの、あくまでも一時的なものという考え方だ。それぞれの使い方は以下のとおり。

記事の下にあるピンのアイコンをクリックするか、タイトル横のチェックボックスで選択してスクラップする

 エキサイトリーダーである記事をスクラップするときは、記事の下にあるピンのアイコンをクリックする。「マイRSS」フォルダ内に最初から用意されている「スクラップフォルダ」の中に「スクラップボックス」を作り、そこにスクラップした記事を登録する。スクラップボックスは複数作ることができ、スクラップした記事は自分から消さない限り消えることはない。


どのスクラップボックスに入れるか選択する
スクラップボックスに入れた記事

 livedoor Readerでは記事の右上にあるピンをクリックするか、ショートカットキーで記事にピンを立てることができる。画面上部にあるピンアイコンの横にピンを立てた記事の数が表示される。このアイコンをクリックすると、ピンを立てた記事を別ウィンドウで一度に開くことができ、開いた記事はピンから消える。ほかに、ピンを立てた記事のリストを書き出すこともできる。


ピンを立てた記事の背景は薄いピンク色に変わる
ピンを立てた記事のリストを書き出すこともできる

使えるブラウザは限られる

 両者とも、Ajaxを駆使するサイトだけに、閲覧できるブラウザが限られてくる。livedoor Readerの場合は、Windows XPでInternet Explorer 6.0以上またはFirefox、Mac OS XでSafariとFirefoxに対応する。なお、livedoor Readerはモバイル環境からの閲覧にも対応しており、携帯から読みながらピンを付けて、そこだけ後からPCで読むという使い方も可能だ。

 エキサイトリーダーに対応するブラウザは、Windowsの場合はInternet Explorer 6.0以上、Firefox 1.0以上で、Mac OS XではFirefox1.5以上。SafariやOperaでは使用中にエラーが発生する可能性があるが、今後対応予定だという。

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