オンラインワープロ「Writely」を使ってみました

オンラインで「Word」のように使える無料サービス「Writely」が、再び一般登録可能になった。Web上にある利点を生かして、他の人と共同で文書を編集したり、Webに公開したりしてみよう。

» 2006年08月22日 12時30分 公開
[吉田有子,ITmedia]

 オンラインワープロサービスのWritelyが、18日から登録すればすぐに使えるようになった。Writelyは、無償でWordのように装飾した文書を作成できるのはもちろん、Web上のサービスであるため、他の人と共同で編集したり、作成した文書をWebにすぐ公開できることが大きなメリットだ。さっそく活用してみよう。

新規登録から新規文書の編集まで

Writelyのトップページ。新規登録は右下部分から
メールアドレスとパスワードを登録する

登録に成功。ここから新規文書を作成してもよいし、手持ちの文書をアップロードして修正してもよい。ここでは「New」を選んで新規作成してみよう
新規作成するファイル名を決定する。ここで共同作業をしたい人を招待することもできる

編集画面。中央寄せや右寄せ、箇条書き、太字や下線など、文字装飾についてはワープロソフトとして基本的な機能が一通りそろっている。ただし日本語のフォントは変更できない
「Revisions」タブをクリックすると、編集の履歴を見ることができる。「Changed When」の下にある、変更からの経過時間(○○ ago となっている部分)をクリックすると、その時点での編集画面が示される

 そのほか、Writelyの編集でできること、できないことを挙げてみよう。

  • InsertタブからImageを選択し、PC内にある画像ファイルを選択することで、画像の埋め込みができる。
  • InsertタブからTableを選択することで、テーブルを作ることはできる。列数と行数を指定し、縦横の長さも指定できる。
  • Wordにある「罫線」機能はない。つまり、指定した点から点へと一本の線を引くことはできない。ただし、「罫線」機能を使ったWordファイルを読み込むと、縦と横の線はWritelyに反映され、斜めの線だけは消えてしまう。
  • 編集画面にある地球のアイコンをクリックすると、URLやWritelyドキュメント、電子メールアドレスへのリンクを張ることができる。
  • 印刷時の上下左右の余白などの設定はできない。

自分のPC内にあるファイルのアップロード

自分のPC内にあるファイルをアップロードしたいときは、左上の「Upload」を選ぶ
アップロード画面。テキストファイル、HTMLファイル、Wordファイル、リッチテキストファイル、OpenOfficeのファイル、各種画像ファイルなどをアップロードできる

 なお、日本語のファイルをアップロードするときは注意が必要だ。日本語で書かれたWordファイルをアップロードできることは確認したが、テキストファイルは文字コードによっては文字化けする。文字コードがShift-JIS、EUCの日本語テキストファイルは文字化けし、UTF-8の日本語ファイルだけは読める状態でアップロードできた。

共同作業者を招待する

 オンラインサービスであるWritelyと、Wordのような個人のPC内にあるソフトウェアの大きな違いは、ネット上にある1つの文書を複数の人が編集できることだ。自分(仮にAさんとする)が一緒に作業したいと思う人(Bさん)のメールアドレスを入力して招待すると、Aさんが作成して編集している文書をBさんも同じように編集できる。

 ただし、まったく同時に編集すると「編集の衝突」が起こる場合がある。その場合は衝突したことを示すメッセージが出て、編集が無効になってしまう。

 招待する側(Aさん)は以下のような操作を行う。

左上の「Collaborate」タブをクリックしたあと、右上の「Add/Remove Collaborators」をクリックすると、共同作業をしたい人を招待できる。共同作業をしたい人のメールアドレスを入力する
共同作業をしたい人(Bさん)へのメッセージを入力する

 招待される側(Bさん)が編集に参加する方法は以下の通り。

招待メールをGmailで受け取った例。メール内のURLをクリックすると編集に参加できる。
招待された人のログイン画面。招待メールが届いたメールアドレスと、そのメールに書いてあったパスワードを入力すると、編集画面に入ることができる

編集した文書の公開

編集した文書を公開することもできる。「Publish」タブをクリックすると、プレビュー画面を見られる
すべての人に公開するか、限定された人にだけ公開するかを選択する

公開された文書。自分に編集権限のある文章なら、右下のリンクから再度編集することもできる

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