薄型化するノートPCだが、発熱量は侮れなくなってきている。パームレストが熱くなり、作業をたびたび中断せざるを得ないようでは、仕事の効率が大きく低下してしまう。今回はそれらを回避する方法を考えてみよう。
職場でよく、ノートPCのパームレスト部にハンカチやタオルをあてて入力作業をしている人を見かける。これらは言うまでもなく、パームレスト部から発せられる熱が原因だ。特に夏の暑い時期には、これらの問題は深刻である。
ヘビーユーザーの中には、パームレスト部の熱対策として、ウレタン製のマウスパッドをパームレストのサイズに切り、ノートPCに直接貼り付けている人がいる。こと断熱性に関しては効果があるかもしれないが、熱をノートPC内に閉じ込める形になるので、PCにはあまりよくない。
また、ThinkPadのように、パームレスト部の形状がやや入り組んでいるノートPCだと、シート状のアクセサリを貼り付けるのは困難だし、あまり厚みがあると上蓋の開閉ができなくなってしまう。
筆者がここ2年ほど好んで利用しているのは、ジェルタイプのクッションである。およそ5ミリとそこそこ厚みはあるものの、ジェルの性質上、手のひらを置いた位置が沈み込むので、打鍵時もあまり段差を感じない。表面を布素材で覆った製品の場合、手を載せてもほとんど沈み込まず、打鍵がしづらくなる場合も多いが、本製品はそのようなことがない。長時間入力していても、手のひらがこすれて赤くなることもない。
使う時だけパームレスト部に乗せればよいので、上蓋の開閉時に邪魔になることもなく、手軽に使えるのがメリットだ。メーカーではすでに生産終了となっているらしく、姿を見る機会は減ってきているが、その実力はなかなかのもの。店頭で見かけることがあれば、使ってみることをお勧めする。
パームレストの熱を回避する方法は、ほかにもいくつかある。ノートPCのキーボードを使わずに外付けのキーボードを使う方法もそうだし、ノートPCにクーラーを取り付けて効率的な放熱を促すのも有効だ。今後はこれらの方法も紹介したい。
製品名 | ジェルクッション AJC78 |
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メーカー | アクティスオカモト |
実売価格 | 680円 |
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